Intel NUCに代わり、社員さんにあてがわれる主力PCとして着々と社内での機数を増やしつつ有る、 Lenovo ThinkCentre M90n-1 Nano で、購入後数ヶ月で電源が入らなくなる個体に遭遇しました。さすがに保証期間内なのでサービス師傅による出張修理を待っている間に軽く 分解 し、その中身を確認してみました。
ThinkCentre M90n-1 Nano
社内のPCにコンパクトなIntel NUCシリーズを採用して順次切り替えて来ましたが、これはOSレスなのでセットアップに時間が掛かることや、OS購入のトータルコストを鑑みると割高感が否めませんでした。そんな折、Lenovoからもこの手のコンパクトPCが発売されたので、最近はこちらへ切り替えています。
2019年発売、第8世代Intel Core CPU搭載のこモデル、日本ではメーカー販売終了していますが、本記事執筆当時でも香港ではまだ購入可能です。
本体はこのように大きめの画面のスマホ程度の表面積で、付属するACアダプタは20V 3.25A 65WでそのコネクタはノートPCでお馴染みの長方形でした。
分解要領
分解しようと本体を見渡すとまず目につくのが底面と同色に赤く塗られたネジ。これを外して底板を下図の要領で、矢印の方向へスライドさせるだけで開けることが出来ます。
m.2空スロットへのSSDの追加や既存SSDの交換は、ここから簡単に作業することが出来ます。RAMスロットが見当たらないので、この機種は増設交換不可のマザーボード直付のようです。
SSDはSamsung製512GBのMZ-VLB512Bが、WiFiはIntel製 Wireless-AC 9560NGWが搭載されていました。
次に上下ひっくり返して正規状態に戻し、天板を外します。下図の要領で本体背面側の端から持ち上げるだけで外すことができます。
天板を外しても金属筐体がむき出しになるだけで、マザーボードはまだ見えません。
この金属筐体を開けるために再び天地逆向きにし、下図の要領で爪を持ち上げながら背面の化粧板を外します。
再び天地を元に戻し、背面から見るとこのようになりました。
ここまで来ると、筐体の上面と背面を覆っているL字状の部分は、少しこじるだけでそのまま水平方向へスライドさせることで、、取り外せます。
ようやく目にすることの出来たマザーボードは、そのほぼ全面がヒートシンクとブロアファンに覆われいました。さすがに保証期間中の修理前だったので、ヒートシンクを外すのは断念、ここまでとします。尚、下図中央上に外したのは、モノラルスピーカユニットでした。