Lenovo ideapad Z580のフルHD液晶化は可能か

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図4.Z580液晶パネル背面

前回までにSSD化、WiFi6E化とアップグレードを進めた Lenovo ideapad Z580 の残る課題は、解像度が1366x768pxしかない液晶ディスプレイ。姉妹機のY580では フルHD パネル搭載仕様も用意されていたことから、Z580での フルHD 化の可否を実機のパネルを眺めたり、ハードウェアマニュアルを読み解きながら検討します。

Z580の液晶パネルを確認

まず、本体ディスプレイ側のA殻(天板)・B殻(液晶ベゼル板)の境い目に爪やピックを入れて、少しずつこじ開けます。

図1.A-B殻割り

図1.A-B殻割り

B殻を剥がした状態で、上2本、下6本のネジが見つかるので、全て外します。

図2.A殻固定ネジ箇所

図2.A殻固定ネジ箇所

図3.ヒンジ部拡大視

図3.ヒンジ部拡大視

A殻を外して液晶パネル背面の型番 LTN156AT24-L01 を確認できました。

図4.Z580液晶パネル背面

図4.Z580液晶パネル背面

インターフェイス基板上の40ピンコネクタに繋がるケーブルに、 DD0LZ3LC020 と言う型番が確認できます。

図5.インターフェイス基板部

図5.インターフェイス基板部

フルHD化に必要な要素

ただ単に液晶パネル諸元やコネクタが合っていれば載せ替え可能と言う簡単な話では済まないようで、実際に他機種で考察から載せ替えに成功された、こちらの記事が大変参考になりました(鳴謝!)。

それによるとフル液晶への載せ替えには、少なくとも以下の項目を確認する必要があるようです。

  • CPU(内蔵グラフィック)がサポートしているか
  • マザーボードに2ch用経路はあるか
  • 2ch仕様LCDケーブルの確保
  • フルHDパネルの選定と確保

CPUに関しては幸い、参考記事例と同じi7-3612QMを搭載しているので大丈夫そう。マザーボードを確認する前に、載せ替えに必要なLCDケーブルとパネルは入手可能なのか、Z580とY580のハードウェアマニュアルを確認してみることにします。

 

Z580ハードウェアマニュアル確認

こちらで公開されているideapad Z580のハードウェアマニュアルから、現在の液晶パネルとLCDケーブルの情報を確認します。

図6.Z580ハードウェアマニュアル抜粋

図6.Z580ハードウェアマニュアル抜粋

液晶パネルの型番を元に、その詳しい諸元を得ることができました。

  • Resolution : 1366×768 WXGA 16:9
  • Active Area (mm): 344.232(H) x 193.536(V)
  • Outline Dim.(mm): 359.3(H) x 209.5(V) x 5.5(D)
  • Interface  : LVDS (1ch, 6-bit) 40 pins

この諸元と、Y580で使われているフルHD液晶パネルを確認してみます。

 

Y580ハードウェアマニュアル確認

Z580同様、Y580もハードウェアマニュアルが公開されているので、そこからフルHD液晶パネルとLCDケーブルの情報を確認できました。

図7.Y580ハードウェアマニュアル抜粋

図7.Y580ハードウェアマニュアル抜粋

フルHD液晶パネルも2種類載っているのですが、まず LP156WF1-TLC1 の諸元を確認してみます。

  • Resolution : 1920×1080 FHD
  • Active Area (mm): 344.16(H) x 193.59(V)
  • Outline Dim.(mm): 359.3(H) x 209.5(V) x 5.7(D)
  • Interface  : LVDS (2ch, 6-bit) 40 pins

このパネルは LTN156AT24-L01 と比べ、厚みが0.2mm多いことを除いて他の物理的な諸元は同じ。ちなみにもう1つのパネル LP156WF1-TLB2 がノングレア仕様なので好みなのですが、この厚みがさらに0.1mm増えます。

そしてY580のLCDケーブルがZ580と異なるように見えるのは、カメラ用のUSBケーブルと抱き合わせているためと思われます。

 

以上の調査から、実際に挑戦してみるかどうかは、フルHD液晶パネルとLCDケーブルが安価に入手できるか次第。アマゾンやeBay辺りで流通している価格では、なかなか手が出せないので、淘寶をチェックしてみるつもりです。

 

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