Fan Errorで起動しなくなったThinkpad X1 Carbon 4th Genを清掃

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図1.Fan Error表示

黒画面に「 Fan Error 」とだけ表示されて起動しなくなった、 Thinkpad X1 Carbon 4th Gen (2016)の中を開け、清掃したら直ってラッキーリペアというお話です。

Thinkpad X1 Carbon 4th Gen

X1 Carbonシリーズの第4世代にあたる本機は、2016年発売なのでまだ6年しか経過しておらず、故障にはまだ早い年頃です。

 

Fan Error

電源を入れると真っ黒な画面の左上に次のような「Fan Error」と言うメッセージが数秒表示され、そのまま自動的にシャットダウンしてしまうもの。普段からかなり静かなファンなのですが、動いている様子もありません。

図1.Fan Error表示

図1.Fan Error表示

底面を開けファンを取り出す

底面パネルは、計9本のネジを緩めるとMacbookと同じ要領で取り外せます(ネジには脱落防止機構が備わっているので、パネルから外れません)。

図2.底面パネルのネジ

図2.底面パネルのネジ

中の下半分を占めるのがバッテリ、その上にフィルムで覆われているのがロジックボードです。CPUヒートパイプ上に見えるのが、ロジックボードに直付実装されているRAMです。

図3.底面内部全景

図3.底面内部全景

ロジックボード左のフィルムを剥がし、問題のファンのコネクタ(下図赤枠左)からフレキケーブルを抜き、CPUヒートパイプ四隅のネジを緩めます(こちらも脱落防止機構つき)。

図4.ファンAssy取り外し要領

図4.ファンAssy取り外し要領

取り外してみると、ファン自身はロジックボードに対してネジ止めされておらず、ヒートパイプによって支えられている構造でした。

図5.ファンAssy取り外し

図5.ファンAssy取り外し

ファンAssyの確認清掃と組付け

取り出したファンAssyのファンは、 Nidec CC126K08と呼ばれるモデルなのですが、これがなかなか淘寶でも見つかりません(古い世代のX1 Carbonに採用されているCC126K01は、ファン単体でも容易に安価で入手可能)。

図6.ファンとヒートパイプ表裏

図6.ファンとヒートパイプ表裏

ヒートパイプとのAssy品で出品されているのをようやく見つけても、価格がRMB300越えであったり、ファンがコピー汎用品だったり。

現物を確認しても、フィンにうっすらホコリが付着している程度であったので、部品交換はせずに現物をハケで丁寧にホコリをはらってから、元通り組み付けることにしました。

組付けに際し、ファンのフレキをコネクタに差し込む際は、ここまで深くセットしてから、ブラケットを下ろさないと接触不良や抜けの原因になりそう。

図7.ファンフレキをコネクタへ接続

図7.ファンフレキをコネクタへ接続

ファンを清掃して不具合解消

元通り組付けて電源を入れてみると、先述のエラーもなく正常にOSが起動するようになりました。

図8.エラー解消して正常起動

図8.エラー解消して正常起動

その後何度か再起動させたり、数時間様子を見たりしましたが、不具合が再発することは有りませんでした。

 

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