Alpine LinuxとUnboundで構築したDNSサーバをNetdataで監視

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Alpine Linux 仮想マシンに Unbound を導入して構築した、DNSサーバの監視ツールとして、OpenWRTルータへ導入したことのある Netdata を試してみます。

Alpine LinuxにNetdataパッケージをインストール

Netdataをインストールしてみるのは前回、UnboundによるDNSフルサービスリゾルバを構築したAlpine Linux v3.17仮想マシンです。

Unboundの稼働するサーバへNetdataをインストールする手順は、丁寧なガイドが公開されているので、これに沿って進めます。

まずインストールするパッケージは、netdata本体の他にUnbound向けを含んだプラグイン集netdata-go-pluginsの計2つ。

 

Unbound設定ファイルへのアクセス設定

次に、NetdataがUnboundの設定ファイルなどへアクセス出来るよう、アクセスリストを設定します。

始めにaclパッケージをインストールします。

続いて、 setfacl コマンドを使ってUnbound設定ファイル、Unbound-Controlの証明書や鍵に対して netdata ユーザの読み取り権限を付与します。

 

Unbound設定ファイルの修正

前回のUnbound構築の終わりに、 unbound-control 設定の一部をコメントアウトしてあったので、これを有効にしました。

そして、 unbound-control を通じてNetdataがより詳細な情報を得られるよう、Unbound側に以下の設定を追記します。

Unboundサービスに設定ファイルを再読込みさせます。

 

NetdataのUnbound用プラグインの有効化

先ほど go-plugin をインストールしたことで、プラグインファイルは /usr/lib/netdata/conf.d/ へ準備されました。これを利用可能にするため、 /etc/netdata/ にある edit-config を使います。

ところがサンプルの設定ファイルは大量のコメント表記が煩わしいので結局、上述の公式ガイドに載っていた内容をベースに、以下の内容で保存しました。

そして最後にもう1つ、Goプラグイン全体を司る go.d.conf を生成、Unboundプラグインを有効ににします。

 

設定を終えたら、Unboundサービスの設定ファイルの再読込みと、Netdataサービスの再起動を実行します。

 

ブラウザで確認

ブラウザで19999番ポートへアクセスすると、NetdataのSystem Overviewが開きました。

図1.Netdata Overview

図1.Netdata Overview

ページ右一覧からUnboundを開いてみると、クエリの種類やクラスの内訳が入った詳細なグラフが表示されました。

図2.Netdata Unbound項

図2.Netdata Unbound項

エラーチェック

Netdataの動作ログは /var/log/netdata/ にあります。セットアップ中にその中のエラーログを確認していたところ、次のエラーが延々と出ていたことがありました。

どうも curl を探しているようなのですが、標準出力されないのでログを見るまで気が付かず。最小構成なAlpine Linuxならではの問題だとは思いますが、curlをインストールしてエラーは解消しました。

 

データベースはどこに

リアルタイムモニタリング主体のNetdataは、データ保持期間がデフォルトでも1時間と言われているので、あまり気にしなくても良いとは思うのですが、データベースの大きさを確認してみました。

結局、 netdata.conf に記載したデータベースファイル容量まで、保持するということでしょうか。

 

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