VMware ESXi8.0へUSB外付ストレージをデータストアに追加したい

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Celeron J4125ミニPCで構築した、 VMware ESXi 8.0ホスト内の仮想マシンのバックアップ用途に、 USB 外付 SSD を データストア にしようとするもうまく認識されず、結局USBフラッシュメモリで新しく データストア を作りました。

 NGFF SSDをType-Cケース入れて外付ストレージに

USBメモリよりも高速化を見込めるNGFF M.2 SSDをType-Cエンクロージャに入れ、外付けストレージに見立てようと購入したのが、こちらの256GB SSDです(淘寶にてRMB92)。

図01.NGFF 256GB SSD

図01.NGFF 256GB SSD

これを手持ちのType-Cエンクロージャへ搭載します(NVMe非対応モデルにつき、淘寶で当時RMB46程度で購入)。

図02.Type-Cエンクロージャへ搭載

図02.Type-Cエンクロージャへ搭載

ESXiホストのUSBパススルーを無効に

USBデバイスをそのままESXi8.0ホストへ繋ぐと、USBデバイスパススルー機能により、仮想マシンに渡されてしまうのでESXiホストへSSHで入り、以下の要領で当該機能を止め、ホスト起動時の自動始動も無効にしておきます。

ESXi Host Client上でも同様の設定が可能も、反映にはESXiホストの再起動が必要です。

図03.ESXi Host Client USBarbitrator設定

図03.ESXi Host Client USBarbitrator設定

また、試してはいませんが、サービス全体を止めてしまうのではなく、USBデバイスIDを名指しで無効にすることも可能なようです。

 

外付SSDを接続するも認識せず

以上でESXiホスト側の下準備を終え、前面のUSB3.0ポートへSSDエンクロージャを繋いで、

図04.SSDエンクロージャをホストへ接続

図04.SSDエンクロージャをホストへ接続

ESXi Host Clientを確認するも、ストレージデバイスの一覧には現れません。

図05.ストレージデバイス一覧に現れず

図05.ストレージデバイス一覧に現れず

この時、SSD内にはパーティションも何もない状態でしたが、別のPCで予めパーティション(exFatやext4)を作ってから繋いでも結果は変わらず。

一応、エンクロージャのチップは認識されているものの、ここまでのようです。

/var/log/vmkernel.log を辿ってみても、USB接続、取り外し時に以下の動きがあるのみ。

 

USBフラッシュメモリは認識

試しに手持ちの適当なUSBフラッシュメモリを挿してみると、こちらはあっけなくデバイス一覧に現れました。

図06.USBフラッシュメモリは現れた

図06.USBフラッシュメモリは現れた

この時の /var/log/vmkernel.log の動きは次の通り。

調べてみると、SSDをUSB外付ストレージに使う場合に以前から正常に認識されない例があるようですが、有効な解決策は見受けられませんでした。

今回はNGFF SSDをUSBエンクロージャに入れた外付ストレージをデータストアにすることは諦め、次ページでは素直にUSBフラッシュメモリを調達して、データストアに追加します。

 

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