Ubuntu 22.04でCH340 USBシリアルコンバータが使えない

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ESP-01Sへのプログラムライタとして使っている、 CH340 搭載 USBシリアルコンバータを Ubuntu 22.04 で使おうとすると、BRLTTYに邪魔をされて使えない状態に。Udevルールを編集してこれまで通りに使えるようにしました。

ESP-01S用USBシリアルコンバータが使えない

ESP8266を搭載したモジュールの中でもコンパクトな構成の、ESP-01S(関連記事はこちら)へのプログラム書込みに使う専用のUSBシリアルコンバータを、

図1.ESP-01S用USBシリアルコンバータ

図1.ESP-01S用USBシリアルコンバータ

普段とは異なるUbuntu 22.04搭載ノートPC(関連記事はこちら)へ繋いだときのこと。

lsusb では確かに見えるのに、 ttyUSB* デバイスが一向に現れず、当然シリアルデバイスとして利用不可。

USBポートへ挿した際のログを確認すると、見慣れないBRLTTY関連のエントリで溢れていました。

 

BRLTTYが掴まないようUdevルール変更

調べてみると、同じようにUbuntu 22.04では使えないという事例がありました。

普段、このUSBシリアルコンバータを使えている別のPCはUbuntu 18.04という点でも、同じ事例とみて間違い無さそうです。

このコンバータで使われているIC、南京沁恒 QinHeng CH340のデバイスIDは、先ほどの lsusb から 1a86:7523 であることを確認済みなので、

図2.CH340G USBシリアル変換IC

図2.CH340G USBシリアル変換IC

BRLTTYのUdevルール /usr/lib/udev/rules.d/85-brltty.rules から、CH340の以下のエントリをコメントアウトしてしまいます。

変更後、次のコマンドでUdevルールが反映されると言う記述も散見されるも、期待通りにはならず、

結局システムを再起動させて変更したルールを反映させ、以降は問題無くUSBシリアルコンバータが使えるようになりました。

 

ちなみに、もっと手っ取り早くBRLTTYパッケージをアンインストールしたり、サービスを無効化するなど、他のさまざまなアプローチについて、こちらに詳しい記述がありました。

CH340は今回のような形態のみならず、一部のESP-12Eモジュール(関連記事はこちら)や、WeMOS D1 miniにも搭載されていることが確認されているので、そうしたデバイスをUSBポートに挿しても正常に認識されない場合は、この解決策が使えそうです。

 

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