Netdataのクラウドサービスを利用したデバイスの一元監視

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これまで OpenWRT ルータや仮想マシンDNSサーバへ個別にインストールしたリアルタイム 監視ツール Netdata を、そのクラウドサービス Netdata Cloud へ登録して、どこからでも複数のデバイスを一元監視できるようにしました。

Netdata Cloud無償アカウント作成

Netdataのクラウドサービスは有償と無償とがあるのですが、無償でも制限らしい制限がないので思いっきり遊べます。

ページ右上の Sign up をクリックしてユーザ登録します。

図1.Netdata Cloud Sign in

図1.Netdata Cloud Sign in

当初、メールアドレスでアカウントを作成したものの、2回目以降のログイン認証がメールではうまく行かなかったので、Googleアカウントで作り直しました。アプリ連携でよくある初回のGoogleからの認証を許可すれば、以降もシングルサインオンすることができます。

いずれの場合でも、Netdata Cloudのアカウントにはパスワードが存在しないというのは、独特のシステムポリシーなのでしょう。

 

1台目のデバイスを登録

ログイン直後は、まだ何もNodeの無い空っぽの状態。

図2.Netdata Cloud 初期状態

図2.Netdata Cloud 初期状態

Add Nodes の緑色のボタンを見つけてクリックすると、各プラットフォーム向けにNode追加用のスクリプトが用意されています。

図3.Add Node Script

図3.Add Node Script

早速、以前Alpine LinuxのUnbound DNSサーバにインストールしたNetdataを、Netdata Cloudへ登録してみます。

実行後ほどなく、Netdata Cloudへ1つ目のNodeが登録されていました。

図4.1つ目のNodeが参加

図4.1つ目のNodeが参加

Alpine Linux版Netdataを最新版に

追加されたNodeについてよく見ると、Netdataの動作バージョンに関するアラートが出ています。本記事執筆当時のNetdata現行版はv1.37.1に対して、Alpine Linux v3.17のCommunityレポジトリに収録されているNetdataパッケージがv1.36.1なのがその理由です。

このままでも動作に問題はありませんが、Edgeブランチを参照すると最新版が収録されているようなので、

図5.EdgeブランチのNetdataパッケージ

図5.EdgeブランチのNetdataパッケージ

パッケージマネージャのレポジトリ設定を編集して、Edgeブランチを有効にした上で、パッケージを更新してみました。

これでNetdata Cloudの警告メッセージが消えました。

 

Oracle Cloud上のインスタンスへNetdata導入

次に、Oracle CloudのAlways Free枠を利用して以前構築したNextcloudが稼働するインスタンスへもNetdataを導入してみます。

インスタンスに使われているOSは、Ubuntu 20.04です。

先ほどクラウドへ登録する際に使用した kickstart.sh を使ってインストールしてみると、スクリプトがパッケージマネージャを呼び出し、パッケージ版をインストールしていました。

そして、Alpine Linuxと同じ要領でNetdata CloudへのNode追加スクリプトを実行するだけで、

居場所の異なる2つのデバイスを1つの画面に現せるようになりました。

図6.居場所の異なる2つのNode

図6.居場所の異なる2つのNode

Nextcloud用プラグインをインストールすれば、Nextcloudに特化した監視項目が利用可能になるようなので、また別途試してみるつもりです。

 

とここまでは比較的容易なウォーミングアップでしたが、次ページではOpenWRTに入っているNetdataをCloud対応させる手順を解説します。

 

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