Proxmox VE 8 ノードをクラスタから離脱させる

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初めてProxmox VEを試してみるのに構築したノードを、その後はノードも順調に増えてクラスタ構成になったことから、非力なこのノードをクラスタから離脱、退役させました。

これまでのいきさつ

余剰部品をかき集めて構築した初めてのProxmox VEノードは、IBM System x3250 M4は特にRAMが貧弱でした。

この機体で基礎を学んで、VMware ESXiハイパバイザを1機ずつProxmoxへ乗り換え、クラスタを構成するまでに。

サーバラックが手狭になってきたので、今回、立派に役目を終えた初号機をクラスタから離脱、スタンドアロンに戻してオフラインにしようと思います。

 

クラスタからノードを離脱

ノードにクラスタを作成したり、既存のクラスタにノードを参加させる工程は、WebUIで完結することができましたが、クラスタからのノード離脱に関する機能は、WebUI上には皆無。それでもCLIベースの手順は公式ドキュメントに解説されているので、今回はこの手順に沿って作業を進めます。

現在のProxmox VE ノードとクラスタの構成は以下の通りで、ノード pve77 をクラスタから離脱させます。

図1.クラスタとノード構成

図1.クラスタとノード構成

まず、離脱対象以外のノード pve25 のターミナルに入って、クラスタの状態を確認。

pvecm delnode コマンドを発行して、クラスタメンバの pve77 をクラスタから削除します。

クラスタに残っている pve25 のWebUIで確認すると、確かにノードが削除されました(左ペインの☓マークの付いたノードも、そのうち消えます)。

図2.ノード削除後のクラスタ構成

図2.ノード削除後のクラスタ構成

クラスタから離脱したノードの清掃

一方、クラスタから離脱したノードのWebUIでは、まだこのようにクラスタの亡霊が残ったまま。

図3.離脱したノードに残るクラスタ情報

図3.離脱したノードに残るクラスタ情報

上述の公式ドキュメントに、もしノードを再びこのクラスタへ参加させたい場合は、Proxmox VEのフレッシュ再インストールしなさい、とあるのも頷けます。

但し、その次の項で再インストールせずにノードを分離する手順が記載されているので、それを試してみます。

クラスタから切り離されてスタンドアローンになったノード、 pve77 のターミナルに入ります。

そしてまず、クラスタ関連の2つのサービスを停止。

次に、クラスタファイルシステムをローカルモードで再ロードします。

その上で、corosyncサービス関連の設定ファイルを削除します。

ローカルモードで動いているクラスタファイルシステムを落として、クラスタモードに戻します。

そして、残ったクラスタ情報を削除、

離脱した自身以外のノード情報も削除します。

以上が、公式ドキュメントに解説に沿った作業手順でした。

 

WebUIから見える残存情報の削除

ここで、クラスタから離脱して独立したノード、 pve77 のWebUIをあらためて確認。 DatacenterBackupStorage にはクラスタ参加当時のオブジェクトがまだ残っていたので、WebUIから手作業で削除。

図4.Backup設定とStorage残存物

図4.Backup設定とStorage残存物

さらに、 Firewall にも多くのルールやエイリアス、IPセットなどのオブジェクトが全てがっつり残っています。

図5.Firewall残存物

図5.Firewall残存物

これらをWebUIで消してゆく作業は果てしないので、ターミナルで当該フォルダ /etc/pve/firewall/ の中身を丸ごとざっくり削除することに。

本来ならば、この状態でクラスタへ再参加できるか試してみるべきなのですが、それは時間の都合上オミット。

 

クラスタ投票数の問題回避

クラスタ構築時に触れた通り、クラスタの安定動作に必要な最小ノード数は3つ。これは、各ノードが1の投票数を持っていて、クラスタ内のその総数が過半数を超えていないと正常とみなされないことに由来しており、2ノードクラスタのままでは冗長性が確保されません。

今後、移設工事により一時的に pve21 をオフラインにする予定があることから、残された pve25 の投票数を増やして、1ノードでもクラスタを維持できるように改ざんしてみます(本項はこちらを参考に)。

クラスタ内で最後まで残るノード、 pve25 のターミナルに入ってクラスタの状態と設定ファイル /etc/pve/corosync.conf の編集準備。

編集前の設定は次の通り、各ノードに等しく1の投票数が割り当てられています。

これを改ざん後のファイルでは、 pve25quorum_votes2 に増やし、 totem 下のバージョン番号 config_version を進めます。

最後に、新旧2つの設定ファイルを入れ替えると、

新しい設定が即反映されていました。

WebUI上でも、改ざんした投票数を確認できました。

図6.クラスタ投票数改ざん後

図6.クラスタ投票数改ざん後

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