VMware ESXiホストにHome Assistant仮想マシンを構築

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各社独自のサービスを展開して囲い込みを図るIoTデバイスを、オープンソースの Home Assistant から一元管理したいと思い、公式ovaテンプレートから VMware ESXi に仮想マシンとして構築してみました。

公式サイトからovaを取得

以前は仮想マシン向けにvmdkファイルのみが公開されていたようですが、現在ではovaテンプレート形式が用意されています。

図01.HAOS ovaダウンロード

図01.HAOS ovaダウンロード



公式サイトによると仮想ハードウェアの最低要件は、

  • CPU : 2vCPUs
  • RAM : 2GB
  • Disk: 32GB

とあるほか、仮想NICに VMXNET3 を使うのは避け、比較的レガシーな E1001/E1001e が推奨されていました。実際はテンプレートに記述されているので、気にするほどではなさそう。

図02.仮想ハードウェア要件

図02.仮想ハードウェア要件

ESXi 8.0へインポート

Celeron J4125ミニPCで構築したVMware ESXi 8.0(関連記事はこちら)のESXi Host Clientを開き、新規仮想マシンをOVAファイルからのデプロイで作成します。

図03.VM作成タイプの選択

図03.VM作成タイプの選択

仮想マシンの名前を入力し、先ほどローカルにダウンロードしたovaファイルを選択します。

図04.ovaファイルの選択

図04.ovaファイルの選択

仮想マシンを配置するデータストアを選択します。ちなみに2つ目のストレージは、バックアップ用途に以前USBメモリで作成したものです。

図05.ストレージの選択

図05.ストレージの選択

デプロイオプションでは、ディスクプロビジョニングが Thin になっているのを確認。

図06.デプロイのオプション

図06.デプロイのオプション

ウィザードの最後に設定を確認し、 完了 ボタンを押せばデプロイが始まります。

図07.デプロイ設定の確認

図07.デプロイ設定の確認

デプロイオプションで自動的にパワーオンにチェックが入っていたので、そのまま仮想マシンが立ち上がりました。

図08.仮想マシン稼働中

図08.仮想マシン稼働中

Home Assistant 初期設定

デフォルトではDHCPサーバから配布されたIPアドレスを使用しているので、コンソールに記述されていた要領でブラウザからアクセス。

先ずは管理者用のアカウントを作成します。

図09.管理者アカウント作成

図09.管理者アカウント作成

次に、位置とロケールに関する情報を適当に設定します。

図10.位置ロケール初期設定

図10.位置ロケール初期設定

オプトアウト事項を全て無効に。

図11.オプトアウト事項

図11.オプトアウト事項

ネットワーク上のデバイスがある程度自動検出されますが、ここではまだ設定せずにウィザードを完了します。

図12.デバイスの自動検出

図12.デバイスの自動検出

デフォルトのダッシュボードにはまだ何もなく、位置情報に基づいた天気概況のみ。

図13.デフォルトダッシュボード

図13.デフォルトダッシュボード

ホスト名と静的IPアドレス

左メニューの 設定 は次の項目に分かれており、ホスト名やIPアドレスを変更するには システム へ進みます。

図14.設定メニュートップ

図14.設定メニュートップ

ホスト名はシステム名ではなく、下の方にある ネットワーク へ進みます。

図15.システム設定メニュー

図15.システム設定メニュー

ここでホスト名と、IPv4アドレスをDHCPから静的IPへ変更、IPv6は無効にしました。

図16.ネットワーク設定

図16.ネットワーク設定

仮想ハードウェアの見直し

ゲストOSバージョンのミスマッチが指摘されたので、一旦仮想マシンをシャットダウンし、

図17.ゲストOSバージョン不一致

図17.ゲストOSバージョン不一致

アクションから仮想マシンの互換性アップグレードをクリックして、ESXiホストに合わせESXi 8.0仮想マシンへアップグレードします。

図18.仮想マシン互換性アップグレード

図18.仮想マシン互換性アップグレード

その上で、仮想マシンのオプションでゲストOSをその他のLinux 5.0(64ビット)へ変更して不一致を解消します。

図19.ゲストOSバージョン整合

図19.ゲストOSバージョン整合

ついでにUSBコントローラやサウンドカードと言った、不要デバイスも削除しました。

 

次ページではHome Assistantへ戻り、アドオンやデバイスを追加してみます。

 

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